土屋孝元のお洒落奇譚。クリスマスローズをご存知ですか?
寒さに強い花達です。

(2012.02.27)

寒さで、
春のお花の開花が遅れているようです。

寒い寒いと言っても立春を過ぎ、春はもうすぐやってきます。
ニュースによると、今年は例年にない寒さで梅の花も遅れているようです。
ちらほらと蝋梅の花は見ていますが他の植物は皆、遅れているようですね。

蝋梅について:蝋梅という名前ですが梅ではありません、中国の唐からきた花で唐梅とも呼ばれていて花の色が蝋の様な色と旧暦12月朧月(ろうげつ)に咲くのでこの名前だそうです。

庭のクリスマスローズなどもまだまだ花芽は硬く、寒さに強い花でもこんな様子です。水仙も遅れていて、まだ、やっと芽が出始めた状態です。

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この時期、薔薇達の手入れには冬の作業が大切で、寒肥(かんごえ)という冬の間に肥料を入れておかないと5月に綺麗な花が咲きません。冬の剪定や誘引も大事な作業ですね、新しく春に出てくる芽を伸ばすための枝の整理です。

クレマチスモンタナは枝が枯れたように見えるのですが、枯れていると思いこの枝を傷つけると花芽をなくしてしまいます、大切に伸ばしておきます。春にはこの枯れた様な枝から若い枝と花芽が一緒に出てきて、ワンシーズンで1mぐらいは成長するのです。毎年このクレマチスモンタナは50以上の白い4弁の花を咲かせます、木香薔薇と花の時期が同じなので隣との生垣は花で満開になります。

花や植木達は手をかけてあげるとかけただけ答えてくれて嬉しいものです、これが園芸の楽しみでしょうか。

クリスマスローズという名前が気に入り、この花を手に入れてから もう15年以上は過ぎたでしょうか。花の色(正確には花弁ではなくガクです)が複雑で和洋どちらにも向いている花だと思うのです。切花にして茶花として和風にもガラスの花瓶に生けて洋風にも。庭にはオリエンタリス、エリックスミシイ、フェチダス、ニガー、ルーセブラック、色々とあり種をそのままにしているので自然交配(メンデルの法則、懐かしいことばです)にて雑種も育っています。

ちなみになぜ、クリスマスローズと呼ばれるのか、イギリスで改良された種類ヘレボラスニゲルがちょうどクリスマス時期に開花する事からこう呼ばれています。

うちの庭では赤系の花が強いようで毎年元気な花をつけてくれています。フェチダスという種類は原種に近くほかのオリエンタリスとは趣をことにして花(花ではなくガクですが)も明るいグリーンでベル状でたくさん付きます。葉の形状も他のオリエンタリスとは違いますね。植えてから5年でやっと花をつけるようになりました。花の色が真っ黒のルーセブラック、わかりやすすぎるネーミングですがこの花は意外にも虚弱です。ほかのオリエンタリスが地下茎を伸ばしてくると駆逐されてしまいます。

クリスマスローズ、
原産地は東欧からバルカン半島、トルコ、シリア……。

一番元気なのはエリックスミイでしょうか、この種類はオリエンタリスに比べると小型で花のがくがキレイに残り、赤からグリーンまでのグラデーションが楽しめるのです。葉も丸みがあり可愛いですね。

このクリスマスローズ達は夏の暑さには弱いので、庭では珊瑚樹の下に植えてあり夏は珊瑚樹やベニシダレの木陰が暑さから守ります。原産地は東欧からバルカン半島、トルコ、シリアにかけて自生するようですが、僕のイメージでは落葉広葉樹林帯の中のような夏はそれほど暑くなく、風が抜ける過ごしやすい場所かなと想像しています。

このように庭の草花達の原産地を考えて植える場所を決めてあげないとそれぞれの植物がうまく育ちません。庭全体を見渡してバランスを取ることが重要で、庭作りには科学的な頭脳も必要。綺麗だからと混植したらそれぞれの植物がうまく育たなくなります。

日本の梅雨や夏の温度、湿度は尋常ではなく、熱帯に近いかもしれませんね、アブラムシやアゲハの幼虫達と病気との闘いですが、これも楽しみの一つでしょうか。