栗林知代のアイ・アム・ママ! 「おっぱい」はベビーのごはん。おいしいおっぱいでベビーもママも元気になろう!

(2010.08.16)

またもや間があいてしまいました。みなさま猛暑のなかお元気ですか? 我が家は梅雨の時期から最近まで、いつも誰かが体調を崩していました。この負スパイラルを続けてはいけない! と、やっぱり見直すのは日々の生活。この猛暑に打ち勝つため「早寝早起き」と「食事」に気をつけています。

さて、前回予告した「ベビーによいものは、大人にもいい食事」に話を戻しましょう。映画「崖の上のポニョ」のあるシーンに赤ちゃんを出産した女性が、「赤ちゃんはスープを直接は飲めないけれど、私が飲めば、赤ちゃんも飲んだことになるのよ」というようなセリフがでてきます。これは「ママが口にしたものは、母乳となってベビーの口に入る」ということ。それくらいママの食べたものはダイレクトに母乳に響くのです。

質のいい母乳とは何か? 私が助産師さんに聞いたところによると「色は、白よりも薄いお米のとぎ汁のようで、質感はさらりとしていて、味は和三盆のような上品な甘み」だそうです。逆に質の悪い母乳は、色は黄色く、どろりとしていて、すっぱかったり、苦かったりします。

質のいい母乳を出すために食べるママの食事は「粗食」が一番だそう。日本人が昔ながらに食べてきた「ご飯、お浸しや煮物といった副菜、お味噌汁」。逆に油っこいものや甘いもの、人によっては乳製品などをたくさん食べてしまうと、質の悪い母乳になってしまい乳腺炎になったり何かしらのトラブルが起きてしまうという話もあります。

おいしいおっぱいにするには、ママの体が冷えていないことも大切。冷え性な私に先輩ママがすすめてくれたのが「3年番茶」。3年以上無農薬で成育した葉や茎を使用したもの。体を温めてくれる上にノンカフェイン。香ばしく味もおいしいのおすすめ。私は自然食品店で購入。

私は産後2ヶ月くらいまで、そんなに自分が食べたものが母乳に影響するなんて知りませんでした。出産直後から母乳の調子が悪くて(私の場合出すぎで悩んでいたのですが…)、おっぱいケア専門の助産師さんと知り合い、そこではじめて教わりました。

私は、お腹にベビーがいる時は「ベビーの身体を作っているのだから!」と思い、食べ物には気をつけ、野菜中心のさっぱりとした薄味の料理を積極的に食べていました。けれど出産した途端「お疲れ、わたしー!」という感じで、今まで我慢してきた分、バターをたっぷり塗ったパンにハムエッグ、そして砂糖をたっぷり入れたミルクティーと朝から「ザ・洋風」という食事をしていました。

当時、ベビーだった息子がおっぱいを飲みたくて泣いているのに、おっぱいを飲ませようとしても顔をおっぱいからそらして拒否するような素振りをみせることがありました。その時は「お腹が空きすぎてわけがわからなくなっているのかなぁ」なんて思い、「ほらここだよ~」と息子の顔をおっぱいに近づかせて飲ませていましたが、息子からしてみれば、マズイおっぱいを無理矢理飲ませられていたのかもしれません…。

助産師さんに教わってからは、食生活を改め「粗食」を心がけました。出産後3ヶ月くらいはホルモンバランスの影響で、母乳の量が多かったり少なかったりと安定しないものらしく、私も4ヶ月後くらいからすっかり落ち着き、粗食の甲斐もあってか、お米のとぎ汁のような理想的な母乳になりました。

ただ、産後10ヶ月の頃から急に不調になり、乳腺炎を2回繰り返すことに。お世話になった助産師さん曰く、食生活だけではなくストレスや、睡眠不足、疲労などからおっぱいが不調になることもあるそうです。要は「規則正しい生活をしなさい」ってことなんですよね。けれど現代社会に生きる私達にとってそれってとても難しいことですよね? しかし、ベビーにおっぱいをあげるという行為はとても原始的なこと。時々そのギャップに混乱することがありましたが、自分の健康を考えても「規則正しい生活」が一番なんだよな、と忘れかけていたことを思い出させてくれました。

 

母乳でわかる。ママの健康をチェック!

また、健康管理ということでは、授乳中のママは時々自分の母乳をなめてみるといいそうです。助産師さんからその話を聞いた時は、「えー!?」と驚きましたが、母乳がおいしくない時は疲れていたり、食生活が乱れている時なので生活を見直すいいキッカケになるとのこと。自分のコンディションを知る貴重な機会と思い何度かなめてみました。確かに日によって甘みが違ったり質感が違ったりしていましたね。

他、前日に香辛料のきついものや、にんにくがたくさん使ったものをママが食べると翌日にはすでにおっぱいからにおいがするらしく、「今日のおっぱいは飲めない!!」とベビーが拒否することがあるそうです。すごいですよね? ベビーって。赤ちゃんだからといってあなどれません(笑)。

現在2歳半の息子は、おっぱいも離乳食も卒業し、大人と一緒の料理を食べています。先日、煮魚を「このままじゃ骨があって食べられないから…」といつものように身をほぐして息子のお皿にのせたのですが、息子はまったく食べようとしない。この魚は好きなはずなのにどうしてだろう…? と思ったのですが、もしかして! と思い、ほぐしていない魚の姿のままの煮魚を息子の前に持ってきて、目の前でほぐしてあげてみたら、興味を示しパクッと食べました。

それからは「もっとくれ!」の連続。また違う日は、枝豆の豆だけをお皿にのせた時は食べなかったのに、大人が食べるように皮ごと口に持っていってあげたら喜んで食べました。2歳になりちょっとお兄ちゃんになった分、ただ食べるわけではなく「どういうものをどうやって食べるか」に興味がうつっているんだと思うと感動しました。

先日も鶏肉の骨付きをそのままあげたら、喜んでかぶりついていました(笑)。少しくらいお行儀が悪くたって、おいしい食べ方ってあるもんね。息子の食の世界は広がっています。