麗娜が見る、日本のファッション 現代中国の三つの世代「60後(ルーリンホー)」「70後(チーリンホー)」「80後(バーリンホー)」

(2009.09.14)

これらのキーワードを初めて耳にする方は、「60後」「70後」「80後」と言うと、60代、70代、80代の人たちを表しているかと思うでしょう。実は中国ではそれぞれ1960年代、70年代、80年代に生まれた世代を表すキーワードなのです。以前はこのような言い方はなかったのですが、80年代生まれの人達がこれまでの中国人とは全く違った特徴を持つようになってきたので、「80後(バーリンホー)」と呼ばれるようになりました。そして、80後に対して年長の世代を「60後(ルーリンホー)」「70後(チーリンホー)」と呼ぶようになったのです。

最近は日本でも「80後」を紹介する書籍が出版されています。『新・中国若者マーケット』松浦 良高 著(弘文堂刊)


80後世代は現在約2億人いると言われています。その第一の特徴は、全員が一人っ子であることです。中国の一人っ子政策は都市部に限られていますので、80後を語る時は原則として都市部の80年代生まれの若者ということになります。この世代は家族や社会に大切にされ、かなり恵まれた生活環境で育ってきました。これまでの中国人が持っていない価値観を持ち、ブランド品を身につけ、将来より今現在の目先の生活の質を追求するのが特徴です。個性と自由を重視し、前倒しの消費をしている傾向があります。「月光族」ともよく言われています。というのは、我慢できずに一カ月の給料を全てその月の内に使い切ってしまうからです。中国語で「光」とは何も残らないことを意味しますので、月と光を組み合わせてこういう表現となりました。

ところで、皆さんは中国人のセンスというと、派手な目立つ色やデザインを好むと思うのかもしれません。でも新人類の「80後」世代は違うのです。例えば日本では、口紅の色に世代が現れるとよく言われるようですが、現代の日本の若い女性が真っ赤な口紅をあまり使わないように、中国の80後も上の世代と違って派手なメイクよりナチュラルなメイクを好む傾向があります。

私の従妹の結婚写真をご紹介します。大金をかけてつくる、贅沢な結婚写真集です。


今ちょうど80後世代は結婚を迎える年代となっています。結婚生活にいくつかの条件を求めるのは、日本も中国も同じです。「80後」の結婚には、三つの条件があります。それはマンション、車、さらに貯金です。これに対して、「60後」世代が当時求めたものは、自転車、ミシン、腕時計、70後世代はカラーテレビ、洗濯機、冷蔵庫でした。日本のかつての三種の神器に似ているように感じると思いますが、こうした視点から比べてみると、どれほど生活シーンや経済力が変わったかがよくわかると思います。

またハネムーンということでは、ビザの問題はありながらも最近は外国旅行が人気です。それに一生に一回と思ってする結婚ですから、結婚記念の写真集には個性を出すために、考えられないほどのお金をかけるのが普通です。ハネムーンの行き先では日本も人気がありますが、日本の美しい景色の中で撮影ができるのと、電子製品や化粧品などのショッピングがとても楽しみだからです。このように80後たちにとって、結婚は訪日の良いきっかけとなっています。これからもっと多くの中国人に、日本の魅力や日本人の優しさに触れさせてあげることが、私の今の仕事です。そして世界の様々な国からの旅行者が、日本での旅を思う存分楽しめるよう、新しいことにも積極的に挑戦していきたいと思っています。

こちらは私の大学時代の親友の結婚写真です、個性を追求する80後が廃墟をバックに取ったウエディングの写真です。